西日本の世界遺産

京都の世界遺産・二条城の見どころは?歴史やアクセスも併せてご紹介

みなさん、こんにちは。

1994年に世界文化遺産に登録された『古都京都の文化財』の構成資産となっている17件の文化財。今回はその中から二条城の歴史や見どころ、アクセス方法などご紹介していきます

二条城は正式名称を「元離宮二条城」と言い、京都の世界遺産の中ではただひとつ城郭として登録されている資産です。また幕末ドラマでお馴染みの(笑)「大政奉還」が行なわれた場所としても有名ですね。

フランソワ
日本100名城にも選定されているよ

敷地内には御殿や障壁画など国宝・重要文化財が多数!特別名勝に指定された素晴らしいお庭もあります。徳川家の栄華を垣間見る事ができる、見どころたくさんの二条城をご紹介します(^O^)

京都の世界遺産・二条城の歴史

Taisehokan.jpg邨田丹陵, Tanryō Murata - 明治神宮聖徳記念絵画館, パブリック・ドメイン, リンクによる

二条城は江戸幕府の初代将軍・徳川家康が京都御所の守護と京都上洛の際の宿として築城しました。
家康の将軍就任の祝賀の儀式と、徳川最後の将軍・慶喜による大政奉還が行なわれたのがこの二条城です。

みるきい
「江戸幕府の始まりと終わりの舞台」という事になりますね

慶長8年(1603年):3月に二条城落成。重臣や公家衆を招いて家康の将軍就任の賀儀が行われる。

慶長16年(1611年):二の丸御殿にて家康と豊臣秀頼の会見が行われる。

慶長19年(1614年):大坂冬の陣&夏の陣にて家康の本営となる。

寛永3年(1626年):2代将軍秀忠の娘・和子が入内した後水尾天皇の行幸が5日間に渡って行われる。これに先立ち、将軍になった徳川家光は天皇を迎えるために二条城の大改築を行う。

たま
この時が二条城の最盛期だったらしいわ

寛永11年(1638年)に家光が上洛・入城したのを最後に230年間将軍の入城が途絶え、その間に天災で建物が破損・老朽化していってしまう(>_<)

文久3年(1863年):超久しぶりに14代将軍家茂が上洛。前年より改修が行われる。

慶応2年(1866年):15代将軍慶喜が二条城にて将軍拝命の宣旨を受けるが、翌慶応3年(1867年)10月にこれまた二条城で大政奉還を行い将軍職を返上。

大政奉還とはそれまで幕府(武士)が握っていた政権を朝廷に返すことですね
みるきい

明治4年(1871年):二の丸御殿が京都府庁舎になる。

明治17年(1884年):宮内庁の所管になり天皇家の別荘「二条離宮」になる。

大正4年(1915年):大正天皇即位の際の饗宴場として使用される。

昭和14年(1939年):京都市に下賜され、15年に「恩賜元離宮二条城」として一般公開される。

京都の世界遺産・二条城の見どころはココ!

公式ホームページより

二条城の敷地は東西約600m、南北約400m。総面積27万5千平方メートルの中に国宝や名勝、重要文化財に指定されている2つの御殿と3つの庭園などが広がっています。
東西南北に門がありますが、正門は東大手門になり、その他の門は通常閉じられていますのでお気を付けくださいね。

二条城の見どころ1-二の丸御殿【国宝】

「二の丸御殿」は二条城のメインの建物です。徳川家康が建造しましたが、現存しているのは三代将軍家光が後水尾天皇の行幸に備えて大改修した物で、建物内にある3000面以上(すごいっ!)の障壁画もこの時に描かれた物と言われています。
国内で現存している城郭の御殿は4つしかないのでかなり貴重なものですね~。

二の丸御殿は以下の6つの棟で構成されており、それぞれが「雁行形」という少しずつずらした配置で廊下によって繋がっています。部屋数は33室、800畳に及ぶ広大な御殿ですよ。

フランソワ
二の丸御殿の6棟すべてが国宝に指定されているんだよ

車寄&遠侍-御殿の玄関である車寄と遠侍(とおざむらい)は一つの棟として数えられています。
遠侍には大名などが控える部屋と朝廷からの勅使と対面する部屋があり、御殿の中の一番大きな建物。襖や壁には虎の絵が描かれていて「虎の間」とも呼ばれています。これはしょっぱなに来訪者を威嚇する意図もあったとか。

式台-大名が老中に将軍への要件や献上品を取り次いでもらう「式台の間」と老中の控室の「老中の間」が3部屋あり、式台の間には狩野探幽による、永遠の繁栄を表す松の襖絵が描かれています。

大広間-将軍が諸大名と対面した最も格式の高いお部屋。一の間は上段の間とも呼ばれ、下段の間である二の間よりも少し高くなっています。

たま
一の間に将軍が座って、二の間で大名たちが「はは~っ」って伏してたのね
大政奉還の有名な場面が人形で再現されてますよ
みるきい

また、四の間にある障壁画「松鷹図」は巨大な松と勇壮な鷹が描かれており、二の丸御殿の中で最も有名なものです。

蘇鉄の間-大広間と黒書院を繋ぐ渡り廊下的な建物。現在は板敷きですが、江戸時代は畳敷きだったそうです。

黒書院-以前は「小広間」と呼ばれていて、将軍が徳川家に近しい大名や高位の公家と対面する部屋でした。一の間と二の間は障壁画から別名「桜の間」とも呼ばれています。

白書院-御殿の一番端の部屋になり、将軍のプライベート空間だったと考えられています。障壁画も他の棟の煌びやかな物とは違って水墨画で落ち着いた雰囲気が漂っています。

また、二の丸御殿の廊下は「うぐいす張り」になっていて、歩くとキュッキュッと音がしますよ。ぜひ体験してみて下さいね。(混雑してるとずっと鳴っててうるさそうですが(笑))

唐門(からもん)【重要文化財】

築地塀に囲まれている二の丸御殿に入る正門が「唐門」です。
唐門は二条城の数ある門の中でもとびぬけて煌びやか♪四脚門の唐破風付き、長寿を意味する「松竹梅に鶴」や聖域を守護する「唐獅子」が極彩色で彫刻されている豪華絢爛な門となっています。
これは一見の価値アリ!ですよ~。

二条城の見どころ2-本丸御殿【重要文化財】

本丸御殿

内堀に囲まれた20,000㎡の敷地の本丸内に「本丸御殿」があります。築造当時はありませんでしたが、こちらも後水尾天皇の行幸時に増設されました。
現在の本丸御殿は二条離宮時代、京都御所の北にあった旧桂宮邸の主要部分を移築したもので、当時の宮家の生活を知ることができる貴重なものとなっています。

みるきい
本丸御殿は以下の4つの棟で構成されています

玄関-お客様を迎え、奥の建物に通されるまで控えてもらう場所。玄関と言ってもお部屋が5つ程あります(笑)

御書院-接客を目的とした建物。公式な対面所である「中書院」や来客の控所である「小書院」などがあり、中書院の三の間は畳を取り外して能舞台が作れるそうな。

御常(おつね)御殿-政務を行ったり、その後休息を取ったりする間がある、日常を過ごすための場所です。二階建ですが、中二階がある為に外観は三階建てに見えますよ。

雁(がん)の間-居間になります。奥に吹き抜けの台所が付いています。

本丸御殿にももちろん障壁画がありますよ~。こちらの障壁画は四季折々の植物や風景、風俗をテーマに、京都御所の障壁画作成にも携わった絵師(超エリート💛)たちが描いています。

フランソワ
中でも有名なのが狩野永岳って人が描いた「松鶴図」だよ
たま
鶴の羽が一本ずつ描かれているんですって!

本丸御殿は2017年から保存修理工事に入っていて、残念ながら現在は中に入ることができません(ToT)。完了予定は2023年(令和5年)。その後は1階部分が通年見学できるという事なので、ワクワクしながら待ちましょう。

二条城の見どころ3-趣の異なる3つの庭園

二の丸庭園の桜

二の丸庭園の桜♪

二条城には「二の丸庭園」「本丸庭園」「清流園」の3つの庭園があります。それぞれ造られた時期や雰囲気が異なりますが、どれも京都を代表する庭園の一つです。

桜・ツツジ・シダレエンジュ・サルスベリ・椿・梅、そして紅葉と四季折々の美しい風景が楽しめますよ

二の丸庭園【特別名勝】

二の丸庭園

「二の丸庭園」は二条城が造営された時に一緒に造られたとされる日本庭園。その後、後水尾天皇の行幸の際に作庭家の小堀遠州の下で改修されました。

二の丸庭園は書院造庭園と呼ばれる回遊式築山池泉庭園。池の中に蓬莱島(仙人が住んでいる島)や、鶴・亀を模した石組があり、中国の「神仙思想」を表現しているといわれています。

みるきい
神仙思想とは神仙(仙人)を信仰して不老不死を願うという思想ですよ

二の丸御殿の大広間と黒書院に面した場所にあり、それぞれの上段の間と、天皇の行幸当時に池の西側に建てられていたという御幸御殿の三方向から見られるように設計されていたようです。
その後荒廃した時期もありましたが、二条離宮時代に大規模な植栽工事が施されてほぼ現在の姿になりました。

春には桜が美しい庭園です。散策しながら鶴島や亀島を見つけてみて下さい(^O^)

本丸庭園

本丸庭園

本丸御殿の前に広がる「本丸庭園」は、1896年(明治29年)に明治天皇の命により造られた芝庭風築山式庭園
本丸造営当時は二の丸庭園に引けを取らない規模のお庭だったようですが、その後大火で焼失し長年空き地になり、徳川慶喜の居室になっていた幕末には茶庭風に、その後旧桂宮邸の移築に併せて枯山水庭園が作られ…と紆余曲折を経て(?)現在に至っております。

東南隅には月見台として築山が配され、一面に芝生が敷き詰められた庭内に曲線的な園路が張り巡らされています。当時は洋風の庭園が多く作られた時期で、この庭園も芝生や丸く刈り込まれた植え込みなど、ヨーロッパの庭を意識した物になっています。

また、本丸庭園の奥にはかつての天守閣の跡があります(天守閣は1750年(寛延3年)に落雷により焼失)。現在は展望スペースになっていて、本丸御殿と本丸庭園を一望することができますよ。

清流園

清流園

建物は香雲亭です

「清流園」は1965年(昭和40年)に造営された二条城の中で最も新しい庭園で、東半分が芝生を敷き詰めた洋風庭園、西半分が池泉回遊式山水園の和洋折衷庭園となっています。
面積は約5千坪(16500平方メートル)。江戸時代前期の豪商であり「水運の父」とも呼ばれていた角倉了以(すみのくらりょうい)の旧屋敷の一部と庭石約800個や庭木等を無償で譲り受け、更に全国から集めた名石約300個を加えて作られました。

たま
清流園の中には「和楽庵(わらくあん)」と「香雲亭(こううんてい)」の2つの建物があります♪

和楽庵-旧角倉了以屋敷から移築した数寄屋の建物に裏千家から寄贈された茶室を増築したもの。賓客の接待や市民のお茶会が行なわれるほか、茶房がありますので中で休憩もできますよ。歴史ある建物でお茶を頂きながら美しいお庭を眺める…風流ですなあ。

香雲亭-こちらも旧角倉屋敷から移築されたものです。通常内部は非公開なので外観しか見られませんが、夏と冬には期間限定でお食事ができたり(完全予約制)、結婚式を挙げることもできます(^O^)
世界遺産の非公開エリアで味わう京料理ってなかなかスペシャル感ありますよね(笑)

京都の世界遺産・二条城の基本情報

住所 〒604-8301 京都市中京区二条通堀川西入二条城町541
電話番号 075-841-0096
開城時間

8時45分~16時(閉城17時)
二の丸御殿観覧受付時間:8時45分~16時10分

入城料 一般 620円(二の丸御殿観覧料込みは1030円)
中高生 350円/小学生 200円
展示収蔵館観覧料 100円
見学所要時間 1時間~1時間30分程度
バリアフリー情報 障害者用駐車場あり(3区画)、車いす用トイレあり
電動アシスト付車椅子の貸出あり、補助犬の入場可
公式ホームページ https://nijo-jocastle.city.kyoto.lg.jp/

京都の世界遺産・二条城へのアクセス方法

【電車の場合】
地下鉄「二条城前駅」より徒歩すぐ
JR「二条駅」より徒歩約17分

【車の場合】
「京都東インター」より国道1号、府道38号を経由して約10km
「京都南インター」より京阪国道、国道1号、府道38号を経由して約7km
〔駐車場〕
第一駐車場(東側)
 駐車台数:乗用車120台、バス11台
      (10月のみ 乗用車34台、バス20台)
 営業時間:8時15分~18時
 駐車料金:乗用車2時間まで1,050円、以降1時間毎200円
第三駐車場(西側)
 駐車台数:乗用車20台
 営業時間:8時15分~18時
 駐車料金:2時間まで800円、以降1時間毎200円 

【バスの場合】
最寄りのバス停 市バス「二条城前」
           京都駅より市バス9系統、50系統に乗車、乗車時間約16分

このページのまとめ

今回は京都の世界遺産の中で唯一の城郭である元離宮二条城についてご紹介させていただきました。

途中結構空白の期間もありましたが(^^;)江戸時代の最初と最後を見届けた二条城。
豪華な障壁画を見ながら天下統一を果たしてイケイケだった頃の徳川家や、大政奉還の場面を見て幕末時代に思いを馳せてみる、なーんてのもいいかもですね。
本物の障壁画を見たい方は(二の丸御殿の障壁画はレプリカなのです)「二条城障壁画 展示収蔵館」で年に4回テーマを変えて一部が展示されていますので、そちらの方にも足を運んでみては。

ライトアップやプロジェクションマッピングなどのイベントも行われたりしています。「昔」と「今」が融合しているのも世界遺産・二条城の魅力ですよ(^O^)

最後までお読みいただきありがとうございました。

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みるきい

こんにちは このサイトを管理しています「みるきい」です。 子育てもほぼ終わった50代(アラ還に近し)でございます。 現在愛知県在住。 旅行が趣味…という程多くは行っていませんが、旅することが好きです。 と、一人カラオケも(^◇^) 旅の中でも温泉と並んで魅かれるのが世界遺産!世界遺産の魅力を皆様と共有出来たら嬉しいです。 国内旅行業務取扱管理者の資格持ってます♪

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