みなさん、こんにちは。
1994年に世界文化遺産に登録された『古都京都の文化財』の構成資産となっている17件の文化財。今回はその中から本願寺(西本願寺)の歴史や見どころ、アクセス方法などご紹介していきます。
京都駅から徒歩圏内にある2つの本願寺。西本願寺と東本願寺はどちらも浄土真宗の寺院ですが、世界遺産の構成資産となっているのは西本願寺の方です。正式名称は「龍谷山本願寺」、浄土真宗本願寺派の本山で京都の人たちからは「お西さん」と呼ばれて親しまれているお寺です。


京都の世界遺産・本願寺の歴史

親鸞聖人だよ
本願寺の歴史は浄土真宗の開祖・親鸞聖人の往生(1263年)から始まります。
元々今の場所にあったわけではなく、世の中の流れの中で転々と場所が変わっていった様ですね。

元号 | 西暦 | 門主 | |
弘長2 | 1263 | 親鸞聖人往生 | |
文永9 | 1272 | 京都東山に廟堂が建てられ、親鸞聖人の影像と遺骨が安置される(大谷廟堂) | |
元亨1 | 1321 | 覚如 | 初めて「本願寺」と公称する |
永亨10 | 1438 | 存如 | 御影堂と阿弥陀堂を建立 |
寛正6 | 1465 | 蓮如 | 比叡山宗徒によって大谷本願寺が破却される |
文明3 | 1471 | 越前(福井県)の吉崎に坊舎を建立 | |
文明12 | 1480 | 吉崎を退去後、京都・山科に本願寺を再興 | |
天文1 | 1532 | 証如 | 山科本願寺が焼き払われたため、蓮如上人が建立した大坂石山御坊に寺基を移す |
元亀1 | 1570 | 顕如 | 織田信長との石山合戦(10年間) |
天正8 | 1580 | 信長と講和後、紀州(和歌山県)鷺森⇒和泉(大阪府)貝塚⇒大坂天満と転々と寺基を移す | |
天正19 | 1591 | 豊臣秀吉から京都六条堀川の寺地の寄進を受け寺基を移す 翌年現在地に本願寺が完成 |
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文禄1 | 1592 | 教如 | 顕如の往生により長男の教如が後を継ぐが、石山戦争時の穏健派(三男・准如)と強硬派(教如)の対立が表面化 |
文禄2 | 1593 | 准如 | 強硬派の坊官たちが秀吉を怒らせ、准如が宗主を継承。教如は隠遁の身に。 |
慶長7 | 1602 | 教如が徳川家康から寺領を寄進される 翌年、もう一つの本願寺(東本願寺)が開かれる |
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本 願 寺 の 分 裂 | |||
元和3 | 1617 | 准如 | 御影堂、阿弥陀堂が焼失 御影堂は1636年、阿弥陀堂は1760年に再建 |
元治2 | 1865 | 広如 | 新選組の屯所になる |
平成6 | 1994 | 即如 | 世界遺産に登録 |
本願寺の分裂は大きな兄弟げんか?本願寺の東側にできた新しい本願寺を「東本願寺」と呼んだので、相対的にこちらは「西本願寺」と呼ばれるようになったそうですよ。
京都の世界遺産・本願寺の見どころはココ!

向かって右が「北」になります。阿弥陀堂などは東向きですね、
本願寺の境内は東西330m、南北290mに及びます。
広大な敷地の中に、国宝や重要文化財の建物が広がり、大伽藍を形成しています。
本願寺の見どころ1-御影堂(ごえいどう)と阿弥陀堂【国宝】
本願寺ができた初期の頃から建てられていて(何度か建て替えられていますが)本願寺の代表的な建築物になっているのが「御影堂」と「阿弥陀堂」です。
どちらも江戸時代に焼失し、その後再建された建物が現在残っているものになります。


663highland, CC 表示 2.5, リンクによる
御影堂は東西48m、南北62m、高さ29mで江戸時代初期の木造建築物としては日本最大級の建物です。
内陣は270畳、外陣は畳441畳敷きでなんと1200人も収容できるそう!
内陣の中央には浄土真宗の開祖・親鸞聖人坐像、左右には歴代の門主の影像が安置され、重要な行事はここで行われます。

本願寺の本堂である阿弥陀堂にはご本尊である阿弥陀如来立像はもちろんの事、両脇にインド・中国・日本の高僧六師を、左右の余間にそれぞれ法然上人と聖徳太子の影像を安置しています。
阿弥陀堂は御影堂よりも少し小さく、東西42m、南北45m、高さ25mで800人が収容できる大きさです。


どちらの建物も本瓦葺(ほんかわらぶき)の入母屋造(いりもやづくり)で、入母屋造は法隆寺の金堂や唐招提寺の講堂などにも使われている最も格式が高いといわれる屋根の形式だそうです。
本願寺の見どころ2-唐門(からもん)【国宝】
境内の南側にある北小路沿いに面している、ひときわ煌びやかな門が「唐門」です。
唐門は高さ8.67m、幅5.37m、高さ4.4mの四脚門で、総漆塗り、各部各所が極彩色彫刻と鍍金金具で装飾されているという豪華さ!!
日が暮れるのも忘れて見入ってしまう程見事という事で「日暮門(ひぐらしもん)」とも呼ばれ、豊国神社や大徳寺の唐門と並び「桃山の三唐門」と言われています。
お寺の門としては余りにも華やかなので聚楽第や伏見城の遺構ではと言われていますが確証はないようです。ミステリアスな門ですね(笑)
本願寺の見どころ3-太鼓楼【重要文化財】

663highland, CC 表示 2.5, リンクによる
幕末時代京都で活動していた新撰組。隊士の増加で壬生にあった屯所が手狭になったために移ったのが本願寺の北集会所とこの「太鼓楼」でした。(やりたい放題やって本願寺にとってはかなり迷惑だったそうですが…)
太鼓楼は本願寺の北東の角に位置する二層の楼閣で、江戸時代は中に置かれた大太鼓で「ドンドンド~~ン」と人々に時を知らせていたそうですよ。ちなみに、現在は中は見られません。
幕末ファン、新撰組ファンの方は一度訪ねてみて当時の隊士たちに思いを馳せてみるのも良いですね。
本願寺の見どころ4-飛雲閣【国宝】
境内の南東の隅に滴翠園(てきすいえん)という名勝に指定されているお庭がありまして。その中に建っているのが国宝「飛雲閣」。
3階建の建物ですが、各階の平面の大きさの違いや屋根の左右非対称など変化の富んだ外観で、均整のとれた構造が特徴の名建築と言われています。
全体的に柱が細く、障子が多い(=白い)ことから空に浮かぶ雲の様だと「飛雲閣」と名付けられたとか。

でも塀があって普段は残念ながら未公開になってるんですよね~(>_<)が、外観のみ特別公開される時があるので興味ある方は公式ホームページを時々チェックされてみてはいかがでしょうか。
本願寺の見どころ番外編-ガイドツアー「お西さんを知ろう!」
本願寺のお坊さんがガイドになって境内を案内してくれる無料のガイドツアー。
毎日開催で所要時間は約30分。開始時間は以下の通りです。
1回目 10:00~/2回目 11:30~/3回目 13:45~/4回目 15:30~
希望者は総合案内所(お茶所)に集合します。
ツアー参加者には全24種類ある「024(おにし)カード」がもらえ、コンプリートすると何かささやかなものがもらえるそうで…。(いや、普通そんな参加できんでしょ!)
拝観時にはぜひ参加して、生お坊さん&生本願寺(?)を体感してみましょう!
京都の世界遺産・本願寺の基本情報

京都フリー写真素材より 有名な大イチョウです♪
住所 | 〒600-8501 京都市下京区堀川通花屋町下る本願寺門前町 |
電話番号 | 075‐371‐5181 |
拝観時間 | 3、4、9、10月-5時30分~17時30分 5~8月-5時30分~18時 11~2月-5時30分~17時 |
拝観料 | 境内無料 |
見学所要時間 | 約30分 |
バリアフリー情報 | 障害者用駐車場、車いす用トイレ、スロープあり、エレベーターあり |
公式ホームページ | 龍谷山本願寺(西本願寺) |
京都の世界遺産・本願寺へのアクセス方法
【電車の場合】
●JR「京都駅」中央口より徒歩15分
【車の場合】
京都南インターから国道1号線を北に約8km
〔駐車場〕
●駐車台数 300台
●営業時間 5時~22時
●駐車代金 無料
【バスの場合】
最寄りのバス停 市バス「西本願寺前」
京都駅より市バス9系統、28系統、75系統に乗車、
5~6分乗車で「西本願寺前」料金230円
京阪バス「西本願寺」
このページのまとめ
今回は京都市下京区にある世界遺産・本願寺(西本願寺)についてご紹介させていただきました。
室町時代から戦国時代にかけて本拠地を何度も移転したり、お家騒動で分裂が起こったりと波乱万丈だった本願寺。今は京都に落ち着いて親鸞聖人さまもご安堵なさっていらっしゃることでしょう。ま、かなり経ってますけど(笑)
御影堂や阿弥陀堂など重厚で大きなお堂を間近に見ると、きっと圧倒される事間違いなし!清水寺や東寺などと比べるとちょっと地味ですが(^^;)、京都駅からも近いので是非京都観光に組み入れてみて下さいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。